狼の口 〜ヴォルフスムント〜(ボルフスムント)
掲載年:2009年
著者: 久慈光久
掲載誌: ハルタ / エンターブレイン
完結済み 全8巻
内容解説
中世、アルプス山脈。ドイツとイタリアを最短距離で結ぶ交通の要衝であるザンクト・ゴットハルト峠は、アルプス山脈に住まう人々に交易による大きな利益を齎していた。
峠に権益を持つウーリ、シュヴァイツ、ウンターヴァルデン二準邦の森林同盟三邦は、敵から既得権益と自由を守るため、13世紀末に盟約者同盟(en、後のスイス連邦)を結成したが、峠の権益を狙うオーストリア公ハプスブルク家によって三邦は占領され、圧政が敷かれてしまう。ハプスブルク家によって峠には堅牢な砦からなる関所が設けられ、三邦の民衆は内部に閉じ込められていた。地元民は何人たりとも通行できず、密行を企てた者を一人残らず抹殺するこの非情な関所を、人々は恐れと恨みをこめて、『狼の口(ヴォルフスムント)』と呼んだ。
(wikipedia、公式サイト等参照)